2026/9/8
住宅ローンの変動金利と固定金利はどちらがいい?違い・利用割合・失敗しない選び方を徹底解説
住宅ローンを検討する際、多くの人が悩むのが「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶかです。選ぶ金利タイプによって、毎月の返済額や総返済額だけでなく、金利上昇時のリスクも異なるため注意が必要です。
この記事では、変動金利と固定金利の違いや利用者の選択割合、ご自身に合った金利タイプを選ぶためのポイントなどを解説します。
住宅ローンの変動金利と固定金利の違い
住宅ローンの金利タイプは、大きく「変動金利」と「固定金利」に分けられます。それぞれにメリットとデメリットがあるため、違いを理解し、家計の状況や将来の資金計画に合ったタイプを選ぶことが大切です。
〈変動金利と固定金利の違い〉
| 金利の種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 変動金利 | 市場金利に応じて適用金利が見直される | 借入当初の金利が比較的低く、返済負担を抑えやすい | 金利が上昇すると、返済総額が増える可能性がある |
| 固定金利 | 一定期間、または完済まで適用金利が固定される | 金利上昇の影響を受けにくく、返済計画を立てやすい | 一般的に借入当初の金利が変動金利より高く、当初の返済負担が大きくなりやすい |
変動金利とは?
変動金利とは、市場金利の動きに応じて、借入期間中の適用金利が見直されるタイプです。多くの金融機関では、借入中の金利は毎月や半年ごとなど、金融機関であらかじめ定められたルールに基づいて見直され、借入当初の金利は固定金利より低めに設定される傾向があります。
借入当初の返済負担を抑えやすい点がメリットですが、金利が上昇すると利息負担が増え、将来的に毎月の返済額や返済総額が増える可能性があります。
〈変動金利が向いている人〉
・金利の動向をこまめに確認して対応できる人
・繰上返済に充てられる資金がある人
・金利が上昇しても返済を続けられる家計の余裕がある人
固定金利とは?
固定金利とは、一定期間または完済までの適用金利が変わらないタイプです。主に「固定期間選択型」と「全期間固定金利型」の2種類があります。
固定期間選択型
借入当初から一定期間の金利を固定するタイプです。固定期間の終了後は、商品内容に応じて変動金利へ移行するか、再び固定金利を選択します。
全期間固定金利型
借入時から完済まで、適用金利が変わらないタイプです。
固定金利は将来の返済額を見通しやすく、長期的な資金計画を立てやすい点がメリットです。一方、一般的に変動金利よりも借入当初の金利が高く、返済総額が増えやすい傾向があります。
〈固定金利が向いている人〉
・毎月の返済額を安定させたい人
・金利上昇の影響を避けたい人
・将来的に教育費などの支出が増える見込みがある人
変動金利と固定金利の利用割合は?
実際に、住宅ローン利用者はどの金利タイプを選んでいるのでしょうか。
国土交通省が2026年3月に公表した調査によると、2024年度(令和6年度) の個人向け住宅ローンの新規貸出額では、変動金利型が8割以上を占め、固定金利型を大きく上回りました。金利タイプ別の割合は、以下のとおりです。
・変動金利型:83.5%
・固定金利期間選択型:9.5%
・証券化ローン(フラット35など):4.9%
・全期間固定金利型:2.0%
変動金利には金利上昇によって返済額が増えるリスクがあります。それでも、借入時の金利の低さや当初の返済額を抑えられるメリットを重視して、変動金利を選択する人が大半を占めています。
参照:国土交通省|民間住宅ローンの実績
変動金利と固定金利、あなたに合うのはどちら?
固定金利と変動金利の違いを理解してもどちらがいいのかわからず、迷われる方もいるでしょう。
重要なのは、収入に対して住宅ローンの返済額がどの程度を占めるかを示す「返済負担率」と、金利上昇後も返済を続けられる「余力」です。返済期間や将来の支出も踏まえ、家計に無理のない金利タイプを選びましょう。
ここでは、金利タイプを選ぶ際のポイントを解説します。
返済負担率と返済余力
金利タイプを選ぶ際に、まず確認したいのが返済負担率です。返済負担率とは、年収に占める年間返済額の割合を指します。
返済負担率が低く、収入に対して返済額に余裕がある場合は、金利上昇のリスクを受け入れたうえで、借入当初の金利が低い変動金利を選ぶのもひとつの方法です。十分な貯蓄があり、金利上昇時に繰上返済をコントロールできる資金的に体力がある方も、変動金利を選んでもよいでしょう。
一方、返済負担率が高く、毎月の返済に余裕がない場合は注意が必要です。変動金利を選ぶと、金利上昇によって返済負担が増え、家計が圧迫される可能性があります。返済額の増加に対応しにくい場合は、固定金利で返済額を確定させるのが安全です。
返済期間の長さ
一般的に返済期間が短いほど、金利上昇の影響を受ける期間も短くなるため、長期返済と比べて変動金利のリスクを抑えやすくなります。
一方、返済期間が長期に及ぶ場合は、借入期間中に金利が上昇する可能性も考慮しなければなりません。将来的に返済額を安定させたい場合は、固定金利が選択肢になります。
借入額や返済期間、想定金利を変えて返済額をシミュレーションし、金利が上昇しても無理なく返済できるかを確認することが大切です。
将来の収支の見通し
将来的に大きな支出が予定されている場合は、支出が重なる時期に金利上昇等で住宅ローンの返済額が増えると、家計を大きく圧迫するおそれがあります。
今後支出が増える見込みがあり、返済負担率が高い(余裕が少ない)場合は、毎月の返済額が変わらない固定金利が適しています。
一方、収入の増加が見込める場合や、十分な貯蓄があり、返済負担率が低い(余裕がある)場合は、変動金利も選択肢に入ります。現在の返済額だけでなく、将来の収入と支出を見通したうえで判断しましょう。
住宅ローンの金利タイプ選びのご相談は蒲郡信用金庫へ
住宅ローンの変動金利と固定金利には、それぞれメリットとデメリットがあり、どちらが適しているかは家計の状況によって異なります。
違いを理解したうえで、返済負担率や返済期間、将来の収支見通し、金利上昇への備えなどを踏まえ、無理なく返済を続けられる金利タイプを選ぶことが大切です。迷った際は、複数の金利タイプで返済額をシミュレーションし、将来の家計やライフプランと照らし合わせて比較・検討することが重要です。
蒲郡信用金庫では、住宅ローンの選び方や資金計画を幅広くサポートしています。住宅がまだ決まっていない方や、すぐに購入する予定がない方、口座をお持ちでない方もご相談いただけます。
「自分にはどちらの金利が合うのだろう?」とお悩みの方は、ぜひ蒲郡信用金庫にご相談ください。